紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

レビュー

リュック通勤始動 グレゴリー カバートソリッドデイ(2019モデルチェンジ後モデル)

tome-zoh.hatenablog.com というわけで、前回予告した新規に導入した通勤用のリュックサック、2019年モデルチェンジ後のグレゴリー カバートソリッドデイ。1週間ほど使ってみてのレビューなど。 まずひと言で言って快適。容量は大きいし背中のパッドとショル…

ロットリング フォーインワンをシャーボX化する。

最近手持ちの多色ボールペン、多機能ボールペンが手元に増えてきているのだけど、現役多機能ペンの中で最古参なのがロットリングフォーインワン。 このペン、シャキッとした直線的な真鍮製のボディにガンメタリックのカラー、そしてロットリングのシンボル、…

緑リフィル問題はアクロインキで LAMY2000 4色ボールペン

ラミー2000というペンは、発売が1966年というから60年以上の長きにわたってラミーのエース格として君臨してきたペンだ。これ以上ないくらいに研ぎ澄まされたデザインは若干「いつか見た未来」といった感はあるが、それがまた現代でも魅力となっている。 僕も…

これで、事足りる感 サクラ ボールサインプレミアム2*1

マルチペンが欲しくなった。 マルチペンはロットリングのフォーインワンを持っていて、いつも鞄の中のインナーバッグに入れてある。最近そちらの、特に赤と青を頻繁に切り替えて使うことが仕事で増えてきたので、それをを仕事のペンケースに入れて、バッグの…

JETATREAMリフィル登場でボールペンはパーカー互換軸敵なしな件

パーカー互換軸ボールペンについては、以前にこんなシリーズでエントリを上げた。 tome-zoh.hatenablog.com で、その際には選択肢は多いもののパーカークインクフロー以外細字の低粘度リフィルがないことがネックであって、国産の低粘度インクを使いたい場合…

2年目のペリカン M805 ヴァイブラントブルー

前のエントリで挙げた中屋万年筆と同じ日に使い始めたもう一本、ペリカンM805 ヴァイブラントブルー。 tome-zoh.hatenablog.com ペリカンM800はド定番なのでいつかは使ってみたいと思っていたけど、値段からなかなか手を出せなかった。そんな折小金ができた…

鞄に、ノートでなく。 リヒトラブ AQUA DROPs クリップファイル

僕は普段、アイデア出しや手元のメモで殴り書きをするために、ミスコピーや使用済みの資料の裏紙などを少量クリップ留めして使っている(もちろん後でシュレッダーする)。そういったメモは会議などの時に持ち歩くのもパタパタして面倒なので、クリップバイ…

使い勝手も美しさもアップ。より扱いやすい万年筆の入り口 パイロット kakuno 透明軸

パイロットのカクノは以前にもエントリをあげたことがある。 tome-zoh.hatenablog.com 今もたまに娘のを借りて楽しんでいるのだけど、このたび透明軸が出たと聞いて自分用に一本購入してみた。娘のカクノはFなのだが、ちょっと僕には線が細すぎるのでMを選択…

僕の、勝負ペン グラフ・フォン・ファーバーカステル ギロシェ BP

このボールペンは奥さんと婚約した年のまさに今日、誕生日プレゼントで彼女に買ってもらったペン。婚姻届やこれから訪れるであろう二人の大事なあれこれの書類を書くときに使うペンがほしい、ということでねだったもの。 要は僕の勝負ペン。 せっかく誕生日…

エレガントな機能美あふれる異端児 ウォーターマン カレン

カレンはずっと欲しいというか試してみたい万年筆の一本だった。とはいえ新品となると購入をためらう価格でもあるので、中古で出物があればという気持ちでのんびりと探していた。 それが先日、オークションを覗いているとあまり説明のないカレンっぽいペンが…

書くって楽しい、を再発見。 ラミー サファリにカリグラフィペン先

tome-zoh.hatenablog.com こちらのエントリの続き。 ラミー サファリにカリグラフィペン先をつけて、肝心の書き味をレビューしてみようということで。 カリグラフィペン先の見た目。ご覧のとおりペン先は先端を切り落としたような形状をしている。そのため実…

実直なベストセラー万年筆 ラミー サファリ

いつも店頭の試し書きでちょっといじっては、まあ鉄ペンだな、とこれまでちゃんと向き合ってこなかったのがラミーサファリ。 これだけ万年筆いじっているならやっぱり一度は所有して使ってみないと、ということで縁あって2012年限定カラーのグリーンを手元に…

言いようのないアンバランスさ クロス タウンゼント 14k

クロスというと自分の中ではウォーターマンと並んで人からいただく高級舶来ボールペンのブランド、というイメージがある。リフィルの書き味は今となってはいまひとつで互換性に乏しいのが難点だけど、安定感は抜群。スーツのおっさんによく似合うペン、そん…

札幌革職人館 二本差し万年筆ケース 質実剛健な革製品専門店の良品

tome-zoh.hatenablog.com こちらのエントリで逡巡していた二本差しペンケース選び。結局購入(一応奥さんからのクリスマスプレゼント)したのはこちら。 札幌革職人館 2本差 万年筆ケース ペンケース 日本製 牛革 オイルドレザー レッドブラウン 出版社/メー…

インレイニブの優等生 シェーファー タルガ スターリングシルバー

シェーファーといえばブランドのアイデンティティともいうべきが菱形のインレイニブ。シャープで美しいデザインと、長めの穂先を反らせることで弾力を与えて書き味を柔らかくさせた、唯一無二のペン先だ。 現行ではPFMやインペリアルの系譜であるレガシーヘ…

定番を、限定品だから。 ペリカンM805 ヴァイブラントブルー

マニアと呼ぶには程遠いが、気づけばそれなりの数の万年筆をこれまで手にはしてきた。そんな中で、なかなか高価な定番品はいつかは、と思いつつ手を出せないでいた。 ペリカンスーベーレンM800もその中のひとつ。M400は以前に所有していたことはあったけどね…

ボールペンリフィルアダプター 買ってみた。

以前の記事でもちょっと触れた、ボールペンのリフィルアダプターを買ってみた。 tome-zoh.hatenablog.com 今回試してみたのは、D1(4C)規格のリフィルをパーカータイプに変えるタイプのものだが、モンブランやラミーといった、主だったる舶来独自規格のものが…

ペリカン ストラⅢ 日本未発売のローエンドペリカン

ペリカンというと、どうもスーベーレンをはじめとした高級路線の品々ばかりを目にするけど、ローエンドモデルはどうなってるんだろうと調べていて見つけたの がストラだった。 ペリカン ボールペン ブラック ストラ 正規輸入品 出版社/メーカー: Pelikan メ…

パーカー インジェニュイティスリム パーカーゴリ押しの5thは確かに面白い

ずっと勘違いしていたのだけど、これってペンの種類というかシステムとしては5thテクノロジーという名称で、インジェニュイティというのはソネットとかデュオフォールドとかと同じライン名なんだね。で、インジェニュイティは5thのみで展開しているライン、…

パーカータイプ加圧リフィル比較 フィッシャーPR × シュミットMegaLine P950

このエントリはこちらの続きみたいなもの。 tome-zoh.hatenablog.com パーカータイプの油性加圧式リフィル、MegaLine P950を買ってみたので、これまで使ってきているフィッシャーのスペースペンPRリフィルとの比較とレビューでも。 フィッシャーPRリフィルは…

セーラー プロムナード 主力シリーズの廉価版、なんだけど。

セーラーのプロムナードを買ってみた。 このクラスではカスタム74は94年製と古いものとはいえ持っているし、#3776センチュリーはいずれ届く中屋とペン先が被る。ということでまだ持っていないセーラーの万年筆を試してみたくなったというのがきっかけ。 国産…

パイロット エラボー 手の届く軟調の逸品!

先日FAニブのところで触れていたらなんとなく欲しくなって、なんとなくオークションで入手してしまった、エラボー。こちらは現行ではなく、先代モデル。ナミキファルコンとして輸出していたモデルの国内版だね。 試筆レベルで惚れ惚れするような逸品だし、価…

TOMBOW ZOOM 101bc 影が薄いトンボ気合いの"道具"

トンボのZOOMシリーズが気になる、というより好きだ。ペン好きには手頃に思える価格帯で良質で国産離れした素晴らしいデザインがたまらない。ZOOM 505shは甥にあげて手放してしまったが、最近買った707shはもとよりずーっと昔に買った404shも現役で活躍中。 …

パイロット フォルカン(FA) 一度は味わって損なしな超軟調ニブ

カスタムヘリテイジ912の続き、パイロットが誇る軟調ニブ、フォルカン(FA)について語ってみたい。 このペン先は10号ペン先を着けるカスタム742、カスタムヘリテイジ912、さらに大型のペン先を着けるカスタム743で選択可能。 まずこちら、見た目が明らかにお…

パイロット カスタムヘリテイジ912 メインの一本または特殊ニブを楽しむ一本

パイロットのラインナップで、金ペンの中核をなすシリーズ、カスタム。こちらのさらに中核となるモデルには2桁の数字(創業何年目に発売というのを表す?)に、中級以上では価格帯を示す数字が入る。845は定価5万円、743は3万円、742、912は2万円、74、91は1…

パイロット kakuno 大人から子供まで 最初の一本、決定版

公私ともに忙しい季節で、どうにも更新が滞りがちな今日この頃。 先日のペンクリのときに、今年幼稚園の年長になる娘に、パイロットのkakunoを買ってあげた。ペンの持ち方と筆圧のコントロールを覚えてもらうのにはいいんじゃないかな、という想いが…。 はい…

事務仕事にいぶし銀の逸品 はりトルpro

事務の仕事を長年していると、お気に入りと言うにはちょっと違うんだけど、これだけは手放せない、というような文房具というものができてくる。そんな中で、僕がかれこれ15年は使っているのがこれ。資料作りをすることが多いので、当然修正も多くなるのだけ…

パーカーソネット シズレ 初期型ペン先の軟らかさをパーカーの「顔」で

万年筆のレビュー、ちょっと間が空いてしまったけど、今回はソネットの2本目、初期型シズレをお送りしようかと。スターリングシルバー素材のシズレと呼ばれる格子模様のデザインは、パーカー75から引き継がれた伝統の、いわばパーカーの顔と言っていいデザイ…

トンボ ZOOM707 ペンケースの片隅に心強い味方

もともとシャープペンは太軸のトンボのZOOM505shをメインに使っていたのだけど、甥の高校受験のお守り代わりにあげてしまった。旧トンボマークのやつだったのでちょっともったいなかったかな…。いや、結果甥は無事に難関の志望校に合格したので、まあそれは…

パイロット デラックス漆 キングオブ地味な実力者

パイロット万年筆のラインナップを見ていると、ひときわ異彩を放つ存在がある。デラックス漆。細身のボディーに無地漆塗り、14金の小型ペン先の万年筆。デラックス、というシリーズが昔あったのかな? それの豪華バージョンがそれだけラインナップに残ったと…