紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

使い勝手も美しさもアップ。より扱いやすい万年筆の入り口 パイロット kakuno 透明軸

パイロットのカクノは以前にもエントリをあげたことがある。

tome-zoh.hatenablog.com

今もたまに娘のを借りて楽しんでいるのだけど、このたび透明軸が出たと聞いて自分用に一本購入してみた。娘のカクノはFなのだが、ちょっと僕には線が細すぎるのでMを選択。

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可愛らしい、ショーケースではなく店頭に陳列されることが前提のパッケージ、開封すると本体と説明書が。

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さすがは入門用の万年筆。説明書は子どもでもわかりやすい、シンプルだけどツボを抑えたもの。

 

透明軸の醍醐味はインクの色が見えること。なのでコンバーターは手持ちのCON-40をつけてみる。CON-40のちょっとメカっぽ感じがまたよく合う。さてどのインクを入れようか。やっぱり映える色がいい、濃色よりも淡色のほうがよりキレイに見えるだろうということで色雫の夕焼けを。

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軸はもっと固い感じのプラスチックかと思っていた。僕はカクノの軸の樹脂感というか、幼児向け玩具のような手触りがとても好きなので、それが透明軸になったらどんな感じなんだろう、やっぱり質感はだいぶ変わってしまうのかな、と思っていたのだけど、そこはあまり違和感なかった。というか、定価\1,000のペンだというのに丁寧に作ってあるなあ、とほんと感心する。

インナーキャップが透明でないのは好みが分かれるかもしれないけれど、僕は汚れが見えないというのはむしろいいかな、と思うタイプ。

 

そしてやっぱり書き味は素直でいい書き味。スチールペン先なので硬いけれど初心者でも扱いやすい、本当によくできたペン先だと思う。

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 カクノのアイデンティティ、ペン先の笑顔マーク。こちらの透明軸のペン先は舌をペロリ。

 

いやはや、予想以上に出来のいい透明軸のペンだこと。もともとカクノの首軸は透明なのだけど、以前のエントリでも書いたとおりでカクノはペン先が簡単に抜けるため首軸が洗いやすくて汚れが溜まらない。洗浄がしやすい透明軸というのは本当に心強い。

そして透明軸はカートリッジや透明のコンバーター(CON-40やCON-70)を使えばインク残量が一目でわかる。これも扱いやすさに寄与してくれている。

 

透明軸というのはやはりいいペンになればなるほど美しくて憧れるものだけど、やはり使っていくと汚れが気になりそうで、僕のようなタイプだとどうも気後れしてしまう。多分購入してもインクを通せないだろう。そういうタイプの人はいいからすぐ買ったほうがいい。これまでのストレスがすーっと消えていくような一本であると思う。

 

そしてやっぱり万年筆を使ってみたいと思う人にはぜひ。絶対に間違いのない一本に新たに魅力的な選択肢が増えたわけなので。