紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

ロットリング フォーインワンをシャーボX化する。

最近手持ちの多色ボールペン、多機能ボールペンが手元に増えてきているのだけど、現役多機能ペンの中で最古参なのがロットリングフォーインワン。

このペン、シャキッとした直線的な真鍮製のボディにガンメタリックのカラー、そしてロットリングのシンボル、赤のリングが全体のデザインをキュッと引き締めている。

芯の繰り出しは振り子ノック式。ノックはバネの効いた押し心地で、クリップを根元側に押し込む(クリップを開く動作)とカシャンとこちらもバネが効いた感じにリリースされる。

太くも細くもなくバランスの良い重さで持った感じは良好なのだが、ちょっと芯のガタつきがあったり、筆記時に中の機構が小さくカラカラ音をたてるのが気になる。そのへんもう少し詰めてほしいところ。

 

リフィルは舶来多機能ペンなので極細の金属製リフィル、D1規格。なので黒、赤、青全部をアクロインキにして非常に便利に使っていた。

それが昨年だったか、いきなり青のリフィルのホールドが悪くなって落ちてしまった。

…来たか。D1リフィル多機能ペンの宿命というか、このタイプのペンは根元の部分だけでホールドしているので、そこが弱まると芯が落ちてきてしまうのだ。

 

なかなか高価なものでもあるのでそれくらいで捨てるのは忍びない。そんなペンを救ってくれる存在がある。それがゼブラシャーボXに使われている4C規格のリフィル。これはD1とほぼ同じ形状なのだがほんのわずかに太いのだ。

なのでホールドが弱ったペンでもこれならしっかり刺さる、というありがたい存在。青をゼブラの顔というべきエマルジョンインクに変えて使ってきた。

最近多機能ペンが手元に増えてきて、新しく買ったラミー2000 もアクロボール化した。それがきっかけとなって、いっそのこと全部ゼブラの4Cエマルジョンに、と思い立ってしまった。

やるのは簡単だが、ホールド部分が広がってしまうので後戻りできない道。

しばらくためらったが思い切ってやることに。

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というわけでシャーボX用エマルジョンインクのリフィルを用意。

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D1規格のものと並べても、まあ太さの違いは分からないな。ちなみに奥がシャーボX用リフィル。

なぜかゴメン、と声に出しながら換装はあっという間に完了。

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芯を繰り出した感じも自然で、エマルジョンインクはゲルとも油性とも違った書き心地。

というわけで僕のロットリングフォーインワンはシャーボXとして第2の人生を踏み出したのでありました。

 

なんか芯が抜けちゃうんだよな、という細い金属製の芯が入ったボールペン、特に多機能ペンがあって軸が高級そうだから捨てるのももったいない、という場合は一度シャーボXのリフィルを試してみると、もうひと活躍できるペンに生まれ変わるかもよ、というお話。