初心者のための万年筆の洗い方基本編 とにかく時間が解決してくれる
万年筆は、たまに洗ってあげる癖をつけよう。
ボールペンの場合、リフィル交換すればペン先までリフレッシュされるけど、万年筆は構造上軸にペン先がくっついているのでそうはいかない。
ずっと同じインク(ただし水性染料のもの)で毎日使ってあげてれば洗浄する必要はあまりないんだけど、それでもたまには洗ってあげると気分良くなること請け合い。
僕の洗い方に対しての考え方はこんな感じ。あくまで僕個人の考え方、ね。
洗浄するタイミングはあまりシビアに考えないで
- 違うインクを使いたくなったとき
- しばらく使わないので保管するとき
- 汚れやインクの出が渋いのが気になったとき
用意するのは、コップくらいの入れ物ひとつあればいい、僕は空になった綿棒の入れ物がちょうどいいのでそれを使ってる。そして方法も簡単。
- 首軸(ペン先)を外して流水で流す
- コンバーター使ってたら水を出し入れしながら同じように流水で流す
- だいたい流れる水がきれいになったら水を入れたコップに首軸とコンバーターを沈める
- 水が汚れたら1から3を、気がすむまで繰り返す
以上。
基本水の力だけで大丈夫だから。ちなみに吸入式のも同じ要領で、ペン先を水で洗い流して何度も水を出し入れさせておけばOK、要はインクを溶かして洗い流せればいいわけ。
かなり頑固な汚れでも、なあに3日も沈めておけばたいていきれいになるよ。大事なのは時間。焦らず気長に構えること。
そのために予備の万年筆が1本あるとね…。
水から引き上げてティッシュなどで拭き取ると、うっすらインクの色がつくけど、これは新品じゃない以上仕方ないことなので、どこかで諦めたほうがいい。
慎重な人はペン先をやさしくコップの底に触れないように沈めるとか、ティッシュは繊維がつくから布で、とか言うけど、人様の預かりものでもない限り、そこまで神経質になることもないよ。
徹底的に洗って気分良くなりたいなら、プラチナのクリーナーキットを使うといい。これはひとつ買っておくと精神衛生上もいいという代物(それでも拭き取るとうっすら色つくけどね。)。
オークションなんかで中古品を入手したときとかはもう少し念入りにやるときもあるけど、それは応用編で。
万年筆はもとが綺麗なもの多いんだから、洗浄もぜひ楽しんでやってみてほしいところ。