紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

ボロボロの万年筆 パーカー75 スターリングシルバー 復活計画③

tome-zoh.hatenablog.com

tome-zoh.hatenablog.com

 

軸はだいぶきれいになった。というわけで今度はペン先洗浄編。

 

首軸とコンバーターは流水で一通りインクを洗い流して、水の中に沈めて数十分。

こびりついていたのはブルーのインクだったので、当然ながら最初は盛大にシンクが真っ青になるような青い水が流れる。コンバーターを使って水の吸入と排出を繰り返して、ひととおり水がきれいになってからでも水に浸けておくとしばらくはすぐこんな感じ。
f:id:tome_zoh:20170212095430j:image

何度かコンバーターで吸入と排出を繰り返して、水を変えたりをして一晩置いたもの。まだまだ内部にこびりついていたインクが溶け出す。
f:id:tome_zoh:20170212095445j:image

さらに一昼夜。ときどき吸入と排出を繰り返して夜間放置したもの。これでもまだまだ吸入/排出をすると青い水が出てくる。
f:id:tome_zoh:20170212095457j:image

内部にこびりついているインクは染料なら時間をかければ落ちるので、あと数日じっくりやればなお良いだろう。

 

でも、今回はこの辺で一旦引き上げてインクを入れてみる。頑張って、結果書けないのでは意味ないしね。

 

洗浄前と後の比較。二日間でこれくらいになればまあ上等だろう。

f:id:tome_zoh:20170212124744j:image
f:id:tome_zoh:20170212105144j:image

インクを入れて試し書き。よし、バッチリ!

f:id:tome_zoh:20170212105213j:image

とまあここまで、一見ボロボロでも肝心のところが傷んでなければさしたる知識はなくともごく簡単な処置でこれくらいまでは復活できる。これくらいなら充分実用品レベルでしょ。

家で古くて汚い万年筆が見つかったときなど、捨てる前にちょっとあがいてみるのもいいんじゃないかな。

 

でも、かといってまだ気になる部分がないわけじゃないので、もう少し、今度はラッピングフィルムや超音波洗浄機なんかも使って仕上げてみようかな。