万年筆初心者が購入時にやってはいけないたったひとつのこと。
カクノを使ってみてでもみなくてでも、じゃあ一本気合い入れて万年筆買ってみようかな、と思ったあなたに、購入時にこれだけはやってはいけない、ということをひとつだけ言っておきたい。
ネームは入れるな!
以上
言い切るだけでは不親切なので、何でかを一応。
万年筆、やっぱり日ごろ購入する筆記具から比べたら、そこそこからの値段するわけですよ、それなりに鼻息荒く、よーしこれからこいつが相棒だ、という意気込みもって購入に踏みきると思うのね、最初は。うん、最初は。
そうすると自分のネームとか入れて大事に使ってやろうとか、魔が差すわけですよ。
待て、と。
万年筆は、ペン先の交換が原則できないものだから、ボールペンみたいにリフィル替えたら全く違う書き味、というわけにはいかないんだな。買ってはみたけど、やっぱり…、となることは往々にして起こるもの。そりゃもちろんいきなり運命の出会いみたいなものも否定はしませんけどね。
そうなったときなんですよ。できれば、死蔵させたり捨てるなんてするよりも、売るか人に譲るかして、次の活躍の場をそのペンに与えてあげてほしい。なにせ「万年」筆なんだし、ペン先がダメになってなければずっと使えるものなのだから。それにそれなりに高価なものなわけだし。
そんなとき、ネームがあったら邪魔なわけですよ。もちろん売るにしても安くなるし、人にあげるのもためらわれるからね。
で、次に進もう。それくらいの気持ちで付き合っていくほうが、きっと永い趣味(別名、沼)になると思うから。