紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

夫目線の妊娠生活 つわり編④ 食べ物について

つわりの際の一番の悩みはやっぱり食べ物ですな。

今回、そして過去2回、典型的な重いつわり期間を過ごしている妻。僕ら夫婦でずっと言ってきているのは、

 

とにかく、しのぐ。

 

もうこれに尽きる。

 

なにせつわりが始まったとたんに基本的に好き嫌いのない妻ですら食べられるもののレンジがグッと狭まる。そしてピークが近づいてくると、そのレンジはさらに狭まっていくのだ。そりゃ、日々何とかカロリー採ってしのぐか、しかないでしょう。でもそうは言ってもできるだけバランスよく栄養採ってほしいというのが夫としての気持ちであって、あれこれ食べられそうなものを用意しては食の進まない妻の姿に胸を傷める日々…。

 

今回まず妊娠がわかってやったのは、以前のつわりの際に食べられたものを妻と話し合って把握すること、そしてつわりが重くならないうちにそういったものをはじめとして、食べられそうなものをいろいろ試してみることだった。この辺は以前話題にしたニオイとも密接に絡んでくる。

 

例えば、よく言うご飯の炊けるニオイがダメだとか、酸っぱいものが食べたくなるとか。そういったよくあるケースから、もう少し深掘りしてみる。酸っぱいものといっても、柑橘系なら何が大丈夫なのか、お酢は大丈夫なのか、とか。

 

食べ物はもともとの好みに左右されるだろうから、ほんと個人差が大きい。

僕の妻の場合だと、味付けの傾向としては複雑なものより、塩・醤油が前に出たシンプルなもの、こってりしたよりキレのある味のほうが食べられる感じ。

食材としてはご飯よりパンやうどんのほうが食べやすい、ご飯ならのり弁のようなのが食べやすい、とか。芋全般は大丈夫、肉より卵や豆腐がいい、葉もの野菜は白菜やキャベツなどはいいけど、レタスは癖が感じられてダメ、ニンニクやネギ類はダメ。だけどショウガは口がさっぱりするから大丈夫。魚は焼魚ならなんとか。味噌汁よりもすまし汁、といった具合。

なんとなく、全体的に後味や口の中に残らないもの、という傾向で、この辺は典型的なつわりの人には試してみる価値あるんじゃないかな。

 

そんな中でも、鉄板でこれは大丈夫、というものもきっと見つかる。僕の妻なら卵のサンドウィッチとか。これがいくつか見つかるとだいぶ楽になる。

 

普段の対応としては、食べられそうな系統の主食、パンやおにぎりや茹で麺といった具合にはまず常備しておく。量が食べられなかったり、ちょこちょこ食べて、空腹感で気分が悪くなるのを少しでも防ぐため、小分けにしておくとよりいい。

おかずは鉄板レシピをいくつか用意しておいて、高めの頻度で投入。その時々によっても食べられるときと食べられないときがあるので、食べられなかったとしても無理に食べさせない、少しくらいムダになるのは覚悟の上で。

体調やつわりの進み具合によって、昨日まで食べられていたものでも食べられなくなることがあるというのは心得ておこう。ここでの禁句は「なんで食べられないの?」「これ食べられてたのに。」といった系統の言葉。そんなことは本人が一番思ってるだろうから、責めるような言葉は絶対ダメ。

 

外食やテイクアウトは地雷源なので避けるにこしたことはないが、テイクアウトできるもので食べられる、というようなものを見つけておくといざというとき楽になる。僕の妻は香料がダメで使えないけど、ウィダーインゼリーのようなものが大丈夫だと、ほんとにキツイときでもしのげるので一度試しておくといい。缶詰やレトルト食品、カップ麺なども同様、食べられるものをストックしておくとこれもだいぶ気持ちが楽になる。

 

と、まあこの辺は夫婦2人だったらわりとなんとかなるもので、多少栄養が偏ろうと、そのへんはつわりの期間が終わってからリカバリするくらいのつもりで。

しかし子どもがいるとなかなかそうもいかない、というのが今回感じていること。妻が食べられなくても子どもに食べさせるための食べ物も準備しなきゃならないしね。

 

今は、夜翌日の主菜・副菜をあらかた仕込んでおいて、妻が起きる前にニオイが消えるよう、早朝にご飯が炊き上がるようにセット、出勤前にご飯をおにぎりにしたり海苔弁風にしたり、汁物を作ったりといった具合。そのほかにもパンを買っておいていざというときにしのげるようにしている。

 

それなりに対応できるようにしているつもりでも、まあなかなか思うようにはいかないものなので、その日一日、それなりに食べられたらお互い頑張った甲斐があったと思うのが、いいんじゃないかな。少しでも、つわりの奥さんと向き合う仲間の参考になれば何より。