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紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

パイロット kakuno 大人から子供まで 最初の一本、決定版

公私ともに忙しい季節で、どうにも更新が滞りがちな今日この頃。

 

先日のペンクリのときに、今年幼稚園の年長になる娘に、パイロットのkakunoを買ってあげた。ペンの持ち方と筆圧のコントロールを覚えてもらうのにはいいんじゃないかな、という想いが…。

 

はい、僕が使ってみたかっただけです。

 

手持ちのCON-20をつけてあげて、どれでも好きな色のインク入れてあげるよ、というと娘は早速目を輝かせてあれこれインクを選んで、結局色彩雫の山葡萄をチョイス。うん、いい選択だ。

ペン先のお顔が見えるように持つんだよ、と持ち方を教えて、紙に押し付けちゃだめだよ、サラサラ~、っていう感じで書いてみてね。というと、ぎこちなくだけどなかなか頑張ってあれこれ書き始める。細字にしたけど、中字でも良かったかな。


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ひととおり娘が楽しんだのち、僕も借りてあれこれ書いてみる。スチールだからやっぱりペン先はシャリシャリ硬いなあ、でもインクの出も安定していて、素直な書き味は非常にいい。いかにも子供の文房具っぽい樹脂の質感も、この価格帯だったらむしろ高級感を無理に出す方向に振るより好感が持てる。軸の太さも形状も、やはり子どもが使うことを前提としているからか、とても良く練られていると感心。首軸が透明なのもなかなか心憎いね。インクの色がわかるし、万年筆の機構というものを自然と理解できる。伊達にベストセラーじゃないな、と唸らせられる、等身大の出来の良さだよ。

 

そして実際に使ってみてもうひとつ、これも美点と言っていいだろう。このkakuno、チープゆえにペン先が簡単に抜けるんだな。透明軸の欠点は首軸付近の汚れを落とすのが非常に大変で、何度かインクの色を変えると残念な感じになってしまうのだけど、これなら徹底的に洗える。最初の万年筆ならどうせインクで手もペンも汚すんだ。あれこれインクを変えてあげて、ガンガン洗って。とにかく万年筆になじもうというのならこれほど適したものはない。

 

正直言って大人が人前で使うようなものではないかもしれないけど、プライベートな場所であれこれ書くのには、最初はこれで十分。ひとまず万年筆を試してみたい、というなら中途半端な価格の鉄ペンを買うならまずこれを試してみるべき、いやほんと。

 

せっかくこれだけ使いやすくて分解もしやすいんだから、14金くらいのペン先だけでも売ってくれたら面白いんだけどなあ。