紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

パーカー ソネット チーゼルタータンGT 見た目派手だけど真面目な書き味。

というわけでソネット。まずはチーゼルタータンGTのほうからいきますかね。

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ソネットは1993年の登場以来、何度か車で言うならフルモデルチェンジやマイナーチェンジを行っていて、年代によって書き味が全く変わる。ペン先のデザイン変更をフルモデルチェンジとすると、現在のは3代目にあたる。
 
このモデルは2003年に行われた最初のフルモデルチェンジ(ペン先デザイン変更)の際に、上級ラインに設定されたもの。上級ラインの証、ペン先はバイカラー。真鍮ベースの銀メッキボディにきれいに穿たれたタータン模様。これが光を受けると実に華やかに輝く。GT(ゴールドトリム)モデルなので、金と銀で構成されているわけで、佇まいははっきり言って派手。いやー、おフランス。でもなんでだろ、別に普段使っていてそこまで抵抗ないんだよな。タータン模様が構成するボディの凹凸も持ちやすさにうまく貢献してるし。
 
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2代目のソネットのペン先は、初期のものに比べるとずいぶん硬い。けどそれは初代がめちゃくちゃ軟らかいからで、これでもチャールストンなんかに比べたら十分軟らかい。普段使いするにはこれくらいのほうが使いやすいと思う、楽しさは置いておくとして。舶来もののわりには日本語がきれいに書けると思うのだけど、この適度な柔らかさのおかげなのかな。僕のはXF(EF)だけど、もう一本持っているFとどう違うのかわからないような線の太さ。まあ舶来では最細レベルなんだとは思うけど。

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ソネットの美点? はペン先のユニットが簡単に外せるところ。普通にペン先ひねると取れるからね。ペン芯をしっかり洗えるので、洗浄具合を気にする人にはとってもいい機構だと思う。
 
この2代目ソネットはもう少し下位モデルのルビーレッドGTも所有していた。これは書き心地は良かったのだけど、とにかく首軸先端の嵌合する金属部分へのインクの汚れがひどくて閉口した。それがこのチーゼルタータンにはないんだよね。何でだろ、インクとの相性なのかな? そのうち試してみよう。
あと、ソネット最大の欠点、キャップ先端の穴は当然存在しているので、ペンは乾きやすい。その前提で、顔料インクや古典ブルーブラックは避けるほうが無難。あと、インク吸わせる量も少なめにして、さらに毎日ちょっとでも使うようにする、なんていいコンディションを保つ工夫をすると、ご機嫌麗しくいい書き味を約束してくれること請け合い。少し乾いても、ほら、ペン先ユニット抜けるし、洗うのも楽しめるし。
 
ソネットは現行モデルでない限り、シズレ以外は手頃な価格で転がっているので、気軽に手を出せるのも魅力。ちょっと扱いにコツはいるけど、そういうの楽しむつもりで手を出してみるのも悪くないよ。