紙の上にぐるぐると。

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パーカータイプ加圧リフィル比較 フィッシャーPR × シュミットMegaLine P950

このエントリはこちらの続きみたいなもの。

tome-zoh.hatenablog.com

パーカータイプの油性加圧式リフィル、MegaLine P950を買ってみたので、これまで使ってきているフィッシャーのスペースペンPRリフィルとの比較とレビューでも。

フィッシャーPRリフィルは黒のF、シュミットMegaLine P950は青のM。ちゃんと比較するなら同じ色、線幅でやるのがフェアだとは思うのだけど、まあそれはそれで。

 

で、まず結論言ってしまうとパーカータイプで油性の加圧式を使うなら、フィッシャーPRがいい。MegaLineP950は、青に限って言うならば僕は勧められない、正直言って期待外れだった。黒はどうだかわからないけど、特定の条件で使えない場合以外、フィッシャーが間違いないと思う。

 

じゃあその特定の条件は、というと、それは軸によって違うペン先の繰り出し量。
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ご覧の通りでフィッシャーのほうがちょっと先端部が長い。最初はPRリフィルはアダプターを介するため、それで個体差が生じているのかと思ったのだけど、改めてよく見ると先端部の長さと細くなる部分の形状のせいだということがわかった。

 これだと、繰り出し量の小さい軸だとペン先が収まりきらない。

わかりづらい写真だが、ファーバーカステルのGrip2011にフィッシャーPRを入れたもの。フィッシャーPRはほんのちょっとだけどペン先が収まりきれておらず、収納した状態でも紙に当てると書けてしまう。
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そういう場合ならMegaLineP950を選択肢にすることも、まあいいんだけどね。

 

というわけで問題のそれぞれの書き味。

 

フィッシャーのPRリフィルは書き味に定評のあるスペースペンのリフィルだけあって、油性ボールペンのお手本のような書き味。適度な粘度がありややぬるっとしていて、それでいて加圧らしい安定したフローなので、扱いやすい。手持ちの加圧ボールペンuniのパワータンクと比べるとちょっと重めの書き味になるかな。Fの線幅を入れたペンを胸に差しておけばあらゆるシーンで過不足なく使える。前述のとおりちょっと先端が長めなので、筆記時はちょっとペン先が長い感じ。

 

一方のシュミットMegaLine P950。青を選んだのが悪かったのか、ハズレだったのかはわからないけど、まず色が薄い。やや赤みがかった青でこれも好みは分かれそうだけと、僕の筆圧だと薄墨じゃないんだから、というくらいに薄くてストレスが貯まる。書き出しもカスレるし、ダマにもなるし。昔ながらのボールペンの悪いところが抜け切れてないという感じなのかな。線幅はMだけど思っていたより細めなので、十分普段使いできる細さ。筆圧をかけるとそりゃそこそこ濃くなるし、太くはなる。でも正直言って、パーカータイプの軸にしっくりくるペン先のデザインであることと加圧であること以外僕にはメリットは感じられないなあ。

 

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でも、これが黒だったらどうなんだろう? とは思ってしまう。一方フィッシャーは別の色だったらやっぱりこれもどうなんだろう? とは思う。やっぱりこれだけでMegaLine P950を使えないリフィルだと判断するには早計なのだろうか。。。

 

そのうち機会があったら試してみるか。