紙の上にぐるぐると。

文房具なんかを中心に、興味のあることをつらつらと。

三菱 ユニボールエア 万年筆とも違う書き心地が楽しい。

ジェットストリームで油性ボールペンに革命を起こして不動の地位を築いた三菱鉛筆が、水性ボールペンでも意欲的な商品を出した、しかも万年筆に近い書き心地! というので、遅まきながら試してみたくなった。

 
0.7mmと0.5mmの線幅で、それぞれ黒、赤、青がラインナップされていて、僕が購入したのは0.5mmの赤。
 
…それにしても0.5mmの軸のデザイン、どうにかならなかったのかな。なんかバーチャロンっぽいぞ。
ペン先部分はボールペンっぽくなくて、ペン先のカバーで流線形が一体化したようなデザインで、これはなかなか新しい感覚だな。
 

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このペンの特徴は、筆圧をかけずとも紙にペン先を滑らせるだけでしっかりインクが乗る書き心地と、筆圧や筆記角度で線幅が変化して、抑揚のきいた筆記ができるというもの。
 
試しにあれこれ書いてみると、確かにサラサラと軽い筆記感、ボールが紙を引っ掻いているような感覚はほとんどなく、何か奥のほうでボールが転がってる感触。エアという名前もなるほど、と思う。線幅は、普通に文字を書いているとそれほど変化は感じられないかな。水性ボールペンだから当たり前だけど普通に油性の0.5mmよりかなり太い。
 

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丁寧に、角度や筆圧を意識して書くと、これがなかなか。僕みたいな字が下手な人でもなんとなく上手く書ける気がする。字が上手い人ならもっと楽しめるんじゃないかな。
 
万年筆に近い書き心地、と言っているけど、当たり前だけど万年筆の書き心地とは全く異なる。むしろ紙への当たりの感じから言うと、金属質な感じがない分極細のサインペンとか筆ペンなんかのほうが近いかも。
筆記角度や筆圧で線をコントロールできるというのは万年筆に近い使い方ではあるし、万年筆よりもコントロールしやすいかな。大きめの文字を筆ペンよりも手軽にきれいにかけるので、宛名書きとかに使いやすそうだ。
 
難点もある。インクの乾きにくさや裏抜け云々は万年筆のインクに比べりゃ問題少ない部類だけど、ペン先のカバーのおかげでポイントが視認しづらい、これはまあ仕方ないけど。一番気になったのはキャップの尻のところの処理、もう少しどうにかならないかな。キャップを後ろにさして筆記すると、キャップの角が手に当たって痛いんだ。
 
これ改善してくれたら相当使いやすさ増すと思うんだよ。せっかくの意欲的な商品だからジェットストリームみたいに大きく育ってほしいな。